67 掃除屋

15/26
前へ
/1218ページ
次へ
「小野の奴、アオイを殺したのをみとめないなんて」 「田島純弥」 「はっ」 背後に いる 冷や汗が止まらない 「貴様は、契約違反をした。 【代償】を支払って貰おう」 「こ、殺し屋 ・・え」 ぼたっ 顔に、垂れてきた赤いもの。 血。 「うっ、わああああ!」 驚いてふと上を見る。 天井に赤色がびっしり。 よくみると、そこは浴槽だった。 鏡、床、壁、赤色だらけ。 浴槽に、生気のない何かが漬かっていた。 目がうつろ、体は刺し傷だらけ。 口からドロリと血を流して。 「ア、アオイの、お母さん・・?」 「それは、アオイって子が殺したんだ。 お前が恨んでた小野は、アオイを助けようとした。 しかし刺された。 アオイは【代償】として命を取られた」 掃除屋は 静かに言った ざばと水しぶきをあげて 生気の無い何かは こっちに向かってくる
/1218ページ

最初のコメントを投稿しよう!

119人が本棚に入れています
本棚に追加