67 掃除屋

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「契約の時に言ったはずだ。 【誰も傷つけるな、殺すな】 と。」 「助け、たずげごばばがば」 田島は 生気の無い何かに 浴槽に引きずり込まれた もう上がっては来ないだろう 「魂だけは貰うよ。 ・・不味い」 「そうかっ、ずっとそんなことしてたんだ」 背後から声。 振り向くと、喫茶店にいた手品師だ。 「何だ、手品師。」 「りーくん」 「りーくん、彼は契約違反をしたんだ。 だから【代償】を貰った」 彼は黒い手帳を開いた。 「まあ・・彼は今日死ぬ予定だったからいいよっ。」 「何だそれは」 「死神の手帳。 死ぬ予定の相手の情報が書かれているっ。」 「そんなもの、何に」 「知りたくないかいっ? キミの死因。 ・・・山本(やまもと)(じょう)君」
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