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「契約の時に言ったはずだ。
【誰も傷つけるな、殺すな】
と。」
「助け、たずげごばばがば」
田島は
生気の無い何かに
浴槽に引きずり込まれた
もう上がっては来ないだろう
「魂だけは貰うよ。
・・不味い」
「そうかっ、ずっとそんなことしてたんだ」
背後から声。
振り向くと、喫茶店にいた手品師だ。
「何だ、手品師。」
「りーくん」
「りーくん、彼は契約違反をしたんだ。
だから【代償】を貰った」
彼は黒い手帳を開いた。
「まあ・・彼は今日死ぬ予定だったからいいよっ。」
「何だそれは」
「死神の手帳。
死ぬ予定の相手の情報が書かれているっ。」
「そんなもの、何に」
「知りたくないかいっ?
キミの死因。
・・・山本丈君」
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