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「・・山本、丈・・?
それが、俺が生きてた時の名前」
「そうさっ。ジョー君。
知りたいか知りたくないかはキミ次第っ。」
「・・・知りたい」
気がついたら、俺は。
りーくんの言葉に頷いていた。
「じゃあ、過去に飛ぶ前に。
俺の友達、助けようかっ」
「ユージ、しっかり!」
場面が飛んだ。
・・死神が、友を助けるだと?
「やあやあっ」
「林道君・・よか、よかった、ユ、ユージ、ユージが、ユージを、たす、助け」
タカシ君は俺にすがり、ぼろぼろ泣いていた。
ジョー君は後ろからついてきている。
「タカシ君っ、落ち着いてっ。」
「うう、う、う。」
俺はユージ君を見た。
顔が青白い。
このままだと、死ぬなっ。
俺は彼の頭に手を置いた。
すぐに毒は抜けた。
ユージ君の顔色がどんどん戻ってくる。
そして目を開けた。
「・・・タカシ」
「ユージ、よかった、よかった」
「じゃあ俺は行くねっ」
「林道君!
ありがとう。」
タカシ君は俺に頭を下げた。
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