67 掃除屋

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「1つ、聞いていいか」 俺は、過去に飛ぶ前に。 りーくんに聞いた。 「何、ジョー君」 「死神のあなたが、ましてや死神界を取り仕切る王様である人が。 何故誰かを助けるなんてこと。ルール違反では?」 「いけないっ? ルールってさ、守るのも大事だけど。 ・・誰かの気持ちだけはルールで縛ったらいけないんだよっ。」 「・・・」 そういう、ものなのか。 「あと、生前の職業が死んだ今の姿に反映されるんだっ。 俺は手品師だった。 キミは掃除屋。」 「・・ヤクザか何かだったかも。 だったら・・俺は」 「ヤクザ、ねえっ。 もしかしたら、キミの居場所はあるかもね」 りーくんは何故か、ニコニコと笑っている。
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