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「・・・それは」
どん、と俺の目の前に置かれたのは。
札束2つ。
「毎月200万でどうだ。
りーくんの頼みを無下にはしたくないんでな。」
「は、はい。」
「決まりだ。
部屋に案内してやろう」
ついた場所。
とても豪華な部屋だった。
高そうなカーペット。
ベッドやソファー。
そしてすごく広い。
「あ、あの」
「基本的な家具はある。
服やらなんやらは後で買いに行こう。」
「・・ええと、トムさんでいいですか?」
「構わん、好きに呼んでくれ」
「あの、俺は」
「言わなくていいぞ。
・・誰にも知られたくないことも、あるだろう?」
「あ、イチ君っ。
どうしたの?」
ジョー君を置いて帰ろうとした俺は、イチ君に道を塞がれた。
ヒュ、と日本刀が抜かれ首元に止まる。
ちょっと刃当たってるじゃん、もうっ。
「・・・・。」
「こんなの刺されたら俺、ひとたまりもないよ、下ろしてよっ」
「貴様は人間ではないだろう。
死なんのはわかっている。」
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