67 掃除屋

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「・・・それは」 どん、と俺の目の前に置かれたのは。 札束2つ。 「毎月200万でどうだ。 りーくんの頼みを無下にはしたくないんでな。」 「は、はい。」 「決まりだ。 部屋に案内してやろう」 ついた場所。 とても豪華な部屋だった。 高そうなカーペット。 ベッドやソファー。 そしてすごく広い。 「あ、あの」 「基本的な家具はある。 服やらなんやらは後で買いに行こう。」 「・・ええと、トムさんでいいですか?」 「構わん、好きに呼んでくれ」 「あの、俺は」 「言わなくていいぞ。 ・・誰にも知られたくないことも、あるだろう?」 「あ、イチ君っ。 どうしたの?」 ジョー君を置いて帰ろうとした俺は、イチ君に道を塞がれた。 ヒュ、と日本刀が抜かれ首元に止まる。 ちょっと刃当たってるじゃん、もうっ。 「・・・・。」 「こんなの刺されたら俺、ひとたまりもないよ、下ろしてよっ」 「貴様は人間ではないだろう。 死なんのはわかっている。」
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