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俺は近づいた
犬の背骨が
剥き出しになっている
血の海に沈んでいた
彼はもっと酷かった
俺は
いつの間にか
日本刀を落としていた
「どうだったっ?」
声に気がつくと、元いた場所だった。
「・・・あんな死に方を。
したなんて」
「俺が人間じゃないのバレてるみたいだからね。
教えてあげたよっ。
トム君は知ってるのかなあっ。
俺が死神だって」
ニコニコしているその顔が
今は恐怖だ。
死神、だと。
震える声で俺は話す。
「若は、何も知らない。
本当だ」
「でもトム君、頭いいからなあ。
いつ俺の正体に感づくかっ。」
「な、何でもする。
若には何もしないでくれ」
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