2 親友に会いたい

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「カズ、食わないの?冷めるよ。」 ハッとした俺は、目の前のグラタンを見た。 シンとよく来ていたファミレスに入ったんだった。 不思議そうな顔をしながら、シンは俺を見た。 癌であることは、シンには言えない。 「シンあのさ・・話があるんだ」 「ん?僕に話? いっただっきまーす!」 クリームやバナナが沢山入ったパフェをシンは食べている。 追加で頼んだチョコレートをたっぷりかけていた。こいつの甘党は昔からだ。 「お前とは絶交だ」 カラン スプーンを、シンは落とした。 魂が抜けたような目で、信じられないという目で俺を見ている。 苦しむ俺のせいで、夢を諦めさせたくない。 だったら、お前には別の道を歩んで欲しい。 お前は頭がいい。その頭のよさを使えば医者でも弁護士でも、何にでもなれる。 「・・うそ、だろ。カズ。 何で、何でだよ!僕は君と一緒にさ! ・・夢を追いかけるって言ったじゃん!」 「その感情が気持ち悪いんだよ! ホントうざい。 ・・てかお前ロリコンじゃん。小さい子大好きだろ。それもムリ。 あと、カズって呼ぶの止めてくんね? じゃあ俺、帰るから。」 シンがロリコンだってことは、ホントは全く気にしてない。 それでも俺達の夢に弊害は全くない。逆に得かもしれない。 固まるシンを見ながら、俺は立ち上がる。
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