2 親友に会いたい

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「マル、マル、あ、おっしいなあ。 サンカク、と。」 生徒達の小テストの採点を、俺は学校でしていた。 時間がなく、夜中になってしまったが。 皆やはり優秀だ。今回は補習授業をしなくて済みそうだ。 こち、こち。 ふと時計を見ると12時過ぎていた。 「もうこんな時間か、休憩するか。」 軽く伸びをして、立ち上がる。 自動販売機の前に行くと、ソファーに誰か寝てる。 童顔に小さな帽子。 ユージだ。ぴくりとも動かない。 「ユージ、おい。生きてるか?」 「・・・う、あ・・タ、タカ・・シ? うええええん!タカシ、タカシい!」 ユージは目を覚ますと泣きながら俺に飛び付いてきた。 「ちょ、お前何だよ急に・・。」 妻に編んでもらった白いベストが、ユージの涙とか鼻水でべちゃべちゃだ。 「そうか。・・シンさん亡くなってたのか」 「う”ん・・。」 俺が買ったバナナジュースを飲みながら、ユージは涙声で頷く。 「ここにいたのか」 暗闇から、声がした。
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