3 LIFE=MATH

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LIFE=MATH。 授業が終わり、自転車を押しながら俺は校門を出た。 放課後。 願いが叶う喫茶店のことを調べる時間だ。 ユージは、最近外に出たがらない。 シンさんの変わり果てた姿を見たからだ。 ブルブル震え、部屋にとじ込もっているらしい。 あとで、見舞いにでもいくか。 これからは、俺が調べないとダメだ。 メガネをくいと上げ、歩いていると。 タバコ屋で話す男性がいた。 「おばちゃん、ラッキーストライク。」 「あら、ケイスケ君!久しぶりじゃないの! ラッキーストライクね、はい。あと、コーヒーもいいわよ。おばちゃんのおごり。」 「あんがとな。」 ・・目付き悪い人だな、あの人。 そう思いながら通りすぎ、また歩く。 「悪かったな、目付き悪くて」 「わっ!」 いきなり目の前に、さっきの男性が現れた。 「驚かせてすまない、俺はこういうもんだ」 彼は名刺を俺に渡してきた。(あずま)さんと言い、刑事さんだった。そこにあるベンチに並んで座る。 ラッキーストライクの箱から、1本差し出された。 「やるか?」 「いえ、俺はタバコ吸わないんですよ。 これでも学校の先生でしてね。はは。」 生徒達の模範とならなければいけないんだ、タバコなんか吸うわけない。 ユージは、タバコの匂いがしただけで発作起こすし、妻にそんな匂いさせたものを洗濯させたくない。 「生徒達の模範となる、か・・優しいんだな、見習いたいぜ。」 「いえ。・・え?」 なんで、彼には俺の考えてることがわかるんだ。
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