3 LIFE=MATH

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LIFE=MATH。 カランカラン。 「ユージ、来たぞ。」 日曜日の朝早くに俺は、りーくんと店に来た。 カバンを置いてテーブルの前のパイプ椅子に座る。 シーンとしてる店内。 「誰もいないんじゃないっ?タカシ君」 キャラクターのシャツを着て、青いジーンズ。黒い斜めがけのカバンをしている彼は、ニコニコ笑って俺に話す。 「いえ、います。 ユージ!!俺だ!!!」 「い、いら、いらっしゃ、い、ま・・ タカ・・タカシ・・か。」 「ユージ、大丈夫か。」 ノソノソと奥からやってきたユージ。 やはり、まだショックは抜け切れてない。 首が外れた死体を間近で見たんだ、それは当然かもしれない。 パジャマ姿で、目にはクマが出来てる。 ボサボサの頭には帽子がない。 傷や痣だらけ、生傷だらけの頭が痛々しい。 そこにかかってる帽子を頭に乗せてやる。 「だ、大丈・・わああ!この人、俺を箱に入れた人だあ!」 ユージが、りーくんを見て叫ぶ。 「やあやあ、君がユージ君ね。あの時はごめんねっ、箱に入れたりしてさ。」 「りーくん、ユージを知ってるんですか。」 「知ってるよっ。彼は、俺の手品のライブでステージに上がってくれたんだ。 りーくんだよ、よろしくねっ」 「は、は、は、はい。 ぼ、ぼく、ぼく、ま、ま、まっ、ま、ます、ます、ます、」 ユージ、「MATH」「MATH」じゃないよ。お前数学嫌いだろ。 俺はメガネをくいと上げ言った。 「こいつは、舛方雄二。ユージって呼んで大丈夫です。」 「ユージ君、よろしくねっ」 りーくんが頭を下げる。ユージはびくびくしてた。 俺はユージに言う。 「今日はさ、願いが叶う喫茶店のことじゃなくて純粋に、俺のことタロットで占ってくれないかな。」 「わかった。何にする?」 タロットのことになると、こいつは人が変わったようになる。 いつの間にかユージは、俺と向かい合って座りタロットをシャッフルしながら聞いてる。 ・・頭はボサボサのままだけど。 りーくんは側で立っていた。 「これから妻とさ、・・ずっと一緒にいられるかな。」 「はは、心配なのか?あんなお前を愛してる奥さんが。お前だって奥さん愛してるだろ。 何不安になってんだよ。」 「違うよ!急に離婚したいとか言われたら、って思っちゃって」 頭を抱えた。 「まあ、大丈夫だと思うけどね。とりあえずこの先どうなるか占うから」 出された1枚のカードを、3人して覗きこんだ。
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