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LIFE=?
「ヨースケっち」
俺っちは、カウンターであくびをした。
ヨースケっちは、スイーツを作っている。
棚にある本を俺っちは見た。
「はい」
「・・大丈夫かな。
タカシっちが悪魔だったら、『りーくん』やられちゃうかも。」
「大丈夫ですよ。
・・林道さんは強いお方ですから。
負けませんよ。」
「そうだよね・・。
ヨースケっち、ホットチョコレートおかわり」
「売り切れです」
「チェッ」
口を尖らせていると、皿が目の前置かれた。
「チョコレートケーキです。これにチョコレートを使いました。」
「やりぃ!」
「タクさん」
「何、ヨースケっふぃ」
口にいっぱいケーキを頬張りながら、俺っちは答えた。
「タクさんにとって、人生とは何ですか?」
「難しい質問してくんね。
・・何だろうね。」
もう一口ケーキを食べて、考えた。
人間の時は悪いことしかしてなかったし。
この両手はいつも赤く染まってたし。
俺っちは手を見る。
赤く染まった爪がある。
爪を1つ1つ剥がしても、赤く染まってるのは変わらないだろう。
俺っちの、人生か。
占い師の母さんが生きてたら、また違ったんだろうけど。
カラン、コロン。
入ってきた人は、俺っちの手にアーモンドチョコレートを落とす。
「ありがたく食え」
「あんがとね」
「いらっしゃいませ」
ヨースケっちが頭を下げる。
彼はソファーにドカっと座り
「いちごパフェ」
と言った。
「かしこまりました」
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