3 LIFE=MATH

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LIFE=MATH。 過去を清算して克服。 ・・そうか。 「大丈夫っ?タカシ君。顔が青いよ」 「はい、ちょっと座りましょう。」 公園のベンチに、りーくんと2人して座る。 俺は、鞄に入れているモノを見た。 薄い字で「たのしいさんすう」と書かれているそれは、真っ二つに裂かれてる。 「何かの液体」で、ガビガビになってる彫刻刀が3本。 「それはっ」 「・・・聞いてくれますか、りーくん。」 ・・考えてみれば、今日だ。 『トラウマ』が出来た日は。 ユージの店に足が向いたのも、それが関係してるのかもな。 「うんっ。聞くよ。」 「30年前の今日。俺は人を殺しましてね。 ・・親友の母親を、この手で刺し殺しました。 この彫刻刀で。 ユージの母親は、毎日酒を飲んではユージに暴力を振るってた。あいつの家に行ったら、殺されそうになってたユージがいた。 だから、殺しました。」 「・・・・。」 りーくんは黙ったまま、俺を見つめた。 ・・さすがに、軽蔑したよな。 「生徒達の為にと毎日言っているようなヤツが、人殺しなんですよ。 ・・笑えませんよね」 ずれたメガネをくいと上げる。 何か、俺の周りに黒い影みたいなのが集まって来てる。 何なんだ、これは。 りーくんは俺を見て少し微笑んでから、いつの間にか持ってたステッキを振る。 黒い影は、消えた。 「・・タカシ君。 キミは、ホントに面白い人だよねっ」 「え?」 「いや、何でもないよっ。 ・・本当は、ユージ君が母親を殺したんでしょ?」 ! 「・・な、何を言って」 「来て欲しい所があるんだっ」 彼はまた、ステッキを振る。 カラン、コロン。 ? いきなり、喫茶店に場面が変わる。
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