3 LIFE=MATH

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LIFE=? ぼろぼろの部屋。 あの時の、場面だ。 体育座りしてる上半身裸の男の子は・・。 小学生の時のユージ。俺の親友だ。 俺は、膝をついて動けない。 「ひでぇな。 こいつが、舛方雄二か。」 その声のあとに。 「そうですね、ケイスケさん。 虐待して、この部屋に閉じ込めてたみたいですね。すごく痩せ干そってます。 満足に食事も与えられてません。」 シルクハットを触りながら、ため息をつく町田さんと。 「俺っち、もうイライラしてきたよ。」 そう言う赤い髪の毛の男性。 「・・・。」 昔の俺が入ってきた。 『おばさん!ユージに謝ってくれ!』 『邪魔するならああああ!』 「たのしいさんすう」と書かれた教科書が真っ二つになる。 俺は、彼女の腕と足に彫刻刀を刺した。 両手が真っ赤に染まる。 ユージの母親はうずくまる。 『ユージ、逃げ・・うっ!?』 ガツン 頭に衝撃を受けた。 ユージの母親が、灰皿で俺を殴っていた。 その目は血走り、腕と足からは血をドクドク流している。 意識が朦朧としたが、何とかユージのそばに這いずって近づいた。 彼はガタガタ震えながら、俺を見た。 『ユ、ユージ、逃げ、ろ』 『・・や、やだ・・僕も、戦う』 その目からは涙がポロポロ流れてる。しかし決意したかのように俺の前に出て、震える手で彫刻刀を抜いた。 そこから血が吹き出し、小さな体にかかる。 血だらけの顔。 血だらけの全身。 そのユージはまるで、鬼のように見えた。 『タカシを、こ、殺すなら・・、ゆ、許さないぞ』 『ユージ、や、やめ、ろ・・』 何とか彫刻刀を取り返そうとしたが、意識がなくなった。
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