3 LIFE=MATH

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LIFE=? 「よかったですね。」 町田さんが、俺にアイスコーヒーを出した。 「はい。自分を見つめ直せたような気がします。ユージとはこれからも、親友でいます。」 「タカシっち、優しいね。」 赤い髪の毛の彼は、タクさんというらしい。 いつの間にか普通の目に戻り、ニコニコ笑ってた。 「町田さん。」 「はい」 「俺の願いは、過去を清算したいです。」 「・・親友が自身の母親を殺してしまったことを隠し、ずっと1人で抱え苦しかったでしょう。話せて、ようやく肩の荷が降りたのでは? それで、十分でしょう。」 町田さんは笑う。 ・・そうかもしれない。 「・・はい。あの・・。 町田さんは・・「大事な人を取り戻すために仕事をしてる」と言ってましたが・・。 そんなに・・大切な人なんでしょうか」 町田さんは、少しだけ顔を伏せたがすぐに笑った。 「ええ。・・『彼』は大切な人ですから。」 「・・そうですか・・。」 俺も、大切な妻を取り戻すためなら。 この仕事をやるかもしれない。 町田さんの悲しげな瞳を見た。 その瞳の奥に、深い闇が見えた気がした。 「次は、あなた自身が大切な人と向き合う番ですよ。 こちらはもう必要ありませんね。」 「え」 町田さんのその手には、「たのしいさんすう」と書かれた古い教科書と、彫刻刀があった。 気がついたら、元いた公園のベンチに座ってた。 鞄に入れておいたはずの教科書と彫刻刀がなくなっている。 「あなた」 気がついたらそこに妻が、立っていた。 スーパーの袋を少し重そうに持っていたので、俺は慌ててその袋を持つ。 なかには、ボディークリームやサプリメント、下着類がたくさん入っている。 ・・入院でもするのか? 「どうした、具合でも悪いのか?」 「以前、体調が優れなくて病院に行ったの」
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