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無数の毒の牙を持ったぬいぐるみが全力疾走で迫ってくる。
だが、固まっているのならばやりやすいというものだ。
魔力をこめた手をぬいぐるみたちにむかって広げる。
「喰らえ!」
竜の形を模した炎がぬいぐるみたちに襲い掛かる。
炎は見事ぬいぐるみたちに命中し、焼き尽くす――と思ったら。
炎は跳ね返ってきた。
「いい!?」
慌てて発動を解き、水魔法を発動する。
炎と水がぶつかり、じゅわっという音がして水蒸気の霧が発生する。
細い通路だったこともあり、光の珠で明るくなっていた通路は白い闇に包まれる。
「くっそ、こうなったら……!」
どうせ、自分以外は敵だ
俺は収納魔法から斧を出す。
大振りの斧を両手に持ち、両腕に筋力増加をかけ、さらに攻撃力増加の魔法を重ねる。
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