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違う物語の猿と蟹と作者
猿は黙って抱え込む
自分で対処できるならいいけれど
黙ったままだとわからない
言ってくれれば受け入れるのに
蟹は静かに泣いている
柿を投げられ、身体を壊す
それでもいいのだ
猿が幸せになるならいいのだ
話してくれないことが悲しいのだ
たとえ僕が死んだって
猿は生きていくだろうけど
その人生に関われないことが悲しいのだ
まるで見えていないみたいで
無かったことになるのが怖いのだ
復讐をすると僕に言う
勝手に盛り上がって
僕の気持ちはどこにいく
川に流されどんぶらこ
なになに物語が違うって?
そりゃそうだ
物語が違うから関われないんだ
物語は語ってくれなければわからない
物語は見せてくれないとわからない
物語をつなぎ合わせて
絆を今日も確かめ合う
手と手をつなぐハッピーエンド
なってくれたら僕は嬉しい
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