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純白の銃身
「おい、クソビッチ」
私はいつもそう呼ばれていた。
「はい、隼人様」
すぐに返事をする。そうしないとひどい目に遭うから。
隼人様はパソコンの青白い光を受けて、端正な顔に影を作り、視線を寄越す。真っ白に色を抜いた髪を後ろに流し、派手な深紅色のシャツを着込んで、リクライニングチェアに足を組んで身を預けていた。
本当の名前が私にもはあったけど、その名前で呼ばれたのは一ヶ月も前の話だ。
短めに切ったショートカットの黒髪に、純白のシャツと同系色のスカートライクパンツを身につけている。これが私の戦闘服。
「依頼が来た。出かける準備をしろ」
「分かりました」
座っていたリクライニングチェアから身を起こすと、隼人様はハンガーポールにかけてあった、黒いレザーのジャケットを羽織った。
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