#君があまりにも優しく笑うからの続きをみんながどう書くのか見てみたい

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#君があまりにも優しく笑うからの続きをみんながどう書くのか見てみたい

 #君があまりにも優しく笑うからの続きをみんながどう書くのか見てみたい    Twitterのタグで作ってみました。    春は、進学や就職や転勤など、別れの季節でもありますね。  愛し合っているのに、環境が変わって、離れ離れになる二人。  どうか、また会える日が来ますように。 bef29bef-4024-4904-8e2e-9082b386b95f 少しSS名刺からの妄想話を……最初に優しく笑った君視点です。 「そろそろ、時間だね」 「あぁ、行ってくるよ」 「……元気で」  最後は笑顔で見送ろうと誓っていた。  だから記憶に残るような優しい笑顔を届けたかった。 「あっ……」  すると、僕の絞り出した笑顔と引き換えに、思いっきり抱きしめられた。  その懐には、とびっきりの愛が宿っていた。  覚えておこう。  この場所の居心地をしっかりと。 「無理して笑うな」 「ごめん、笑顔で見送ろうと思ったのに」  両手で頬を包まれ、じっと覗きこまれる。 「心を隠すな。どんな君でも、離れていても、ずっと大好きだから」  じわりと滲む視界……でも目は閉じたくない。  この瞬間も記憶に刻みたいから。  視線が絡み合う中、どこまでも優しい仕草で、僕の目元の涙を吸い取ってくれた。  クリアな視界になって見上げると、涙がぽつりと降ってきた。  そうか……寂しいのは僕だけではないんだね。 「泣くなんて初めてだ」 「……こ、これは、君の涙を引き受けたんだ」 「涙を? どうせなら笑顔の方がいいね」 「そうだな、俺たち、笑って別れよう! この別れは、悲しい別れではないのだから。またここに戻って来る」 「うん、待っている。でも……僕からも会いに行く」 「じゃあ、二人で中間地点で会うのも、いいかもな」    人気のない空港近くの公園で、僕たちは唇をそっと重ねた。  春風が吹き抜けていく中、再会を誓って、愛を確かめ合った。  
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