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*マサイside
考え事をしながら歩くと歩みが遅くなってしまうのか、と思いながらシルク宅を目指す。
「ただいま~」
「おかえりぃ~」
シルクの部屋に着くと返ってきた声はモトキのだけ。不思議に思いながらもリビングへ向かう。
「あれ?シルクとンダホは?」
「んー寝室かな?なんか楽しそうな話し声は聞こえてたよ。実は俺もちょっとマサイの部屋行ってたから」
「そう...なんだ」
寝室。
もしかして二人は...
「マサイ」
「ん?」
そっとモトキが俺の腕に触れる。
不思議に思っているとぐっ!
「わっ!ちょっ」
いきなり引っ張られバランスを崩しソファーの上に座り込む。
すると、モトキが耳元に囁く。
「ごめん...ちょっとだけ辛抱して」
そう言うなり両肩を押されソファーに両手を押さえつけられる。
モトキの顔が真剣でなんだかこわい。
「いっ!モトキ...?急になんだよ」
「ずっと我慢してたことがあるんだ。マサイ聞いて?」
「..........モトキ?」
「俺、実はマサイのことがずっと好きだったの。気づいちゃった後はいろいろ相談とかのって、マサイの側にいれればいいなぁ。で我慢してたけど...もう限界かな。マサイ...俺のものになってよ」
「......モト...キ」
驚きで何も返せない。モトキが、俺を?そんな...
「嫌なら...今ここで..........襲っていい?」
「!!ちょっ、待って!モトキ!」
頭の中が混乱でグルグルしている。
一生懸命整理しようとしていると、しびれを切らしたモトキが近づいてくる。
これは、本当にまずい!どうにかモトキから離れないと!身長は高いとは言え寝かされてしまえば関係ないし、明らかに俺よりは力があるのモトキ。
どうにか逃げようと足をバタつかせ、抵抗する。
「モトキ!ごめん!モトキの気持ち知らずに俺ばっかり相談して!ごめん.....」
俺ばっかりが辛かったわけじゃなかったことを反省する。
好きな人から好きな人の相談される。
そう考えただけでも、モトキがどんだけ辛かったのか.....自然に涙が流れてく。
再び謝罪の言葉とだけどモトキのやり方は間違っていることを伝えるため口を開くと
「ごめん.....でもこんなこと間違t「黙って」.....!?」
キスをされた。
「っ...ふっ...も、もとっ...ん」
「ちゅっ.....マサイ?好きだよ」
一度離れたモトキの顔がまた近づいてくる。
咄嗟に目を瞑り顔をそらす。
すると
「おい」
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