ドッキリ失敗!?

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シルクside マサイがコンビニへ出掛けたあと、ンダホをいじるのにも飽きてスマブラでもやりに行こうかと考えていたとき、最近マサイにドッキリをしかけていないことを思い出した。 「なぁ~マサイにドッキリしかけねぇ??」 そう残りのンダホ、モトキに提案した。 ンダホはすぐにのってきた。 モトキにどんな内容なのか聞かれ、少し考えた後 「んー..........お!じゃあ、俺とンダホが実は付き合ってましたドッキリ!」 と二人に伝えた。 ンダホは相変わらずノリノリで楽しそうにしてくれたが、モトキからの反応がない。 だがすぐにどんな風にドッキリを仕掛けるかのアドバイスをくれた。 どうしてこのドッキリを思い付いたか、それは俺がマサイの反応を知りたかったから。 気持ち悪いと思うのか、はたまた祝福してくれるのか.....悲しんでくれるのか...。 俺たちはマサイにLINEをしてそろそろ着くとのことなので、寝室で待機することにした。 「どんな反応するかな??」 「どうだろなぁ~」 『ただいま~』 マサイが帰ってきた。 モトキが今頃うまいことやってくれているだろう。 しばらくして 『わっ!ちょっ』 ドサッ 何やら隣から物音がする。 ンダホも不思議に思ったのか 「何やってんだろ、向こう」 「さぁ?」 モトキからの合図はなく隣からは物音。 不思議に思い 「見てくる」 「俺も」 リビングへと続く扉を開ける。 そこには...キスをしている二人がいた。 「おい」 涙目のマサイが見え、思わず自身一番の低い声がでた。 *モトキside マサイには悪いことをしているのは周知だ。 だけど、お前らはここまでしないと気付かないでしょ? 俺自身これ以上マサイが傷つくのも見てられないし。シルクがマサイを試していることは分かった。 だけど、さすがにこのドッキリは今のマサイにはキツい。 なら、マサイのショックが少しでも少なく、更にシルクを懲らしめる方法はこれしか浮かばなかった。 マサイにキスをしたと同時にドアが開き、シルクの怒りを含んだ声が聞こえる。 「.....シルク」 「あれ?まだ合図だしてないよ?シルク」 「お前!」 「シルク!モトキもどうしたの!?言ってたことと違うじゃん!」 「.....シルク、マサイと付き合ってもいい?」 「..........」 俺のあっけらかんとした態度に更に怒りを覚えた様子のシルク。 そんなシルクを訳もわからず抑えるンダホ。 ごめんね、ンダホwマサイはというと、涙目で俺とシルクを交互に見ている。 「何も答えないって言うならいいよね?」 「..........」 「モト「ダメだ!」!?」 俺が再度マサイの頬に手を添えようとした所で、さっきまで黙り混んでいたシルクが動いた。 マサイをしっかりと腕に抱き、俺を睨んでいる。 そんなに怒るなら最初から素直になっとけよな。 シルクに抱かれ真っ赤な顔で頭に?が浮かんでいるマサイが面白くて、つい笑ってしまった。 「はっはっはっw」 「「「!!??」」」 「はぁー、ごめんごめん。全部冗談wマサイもごめんね、キスなんかしちゃって」 「え?.....あー大丈夫...」 「..........お前」 「なーにぃー???どうなってんのぉー??」 「あはははっw」 大笑いする俺と目が点になっているマサイ、最初よりは怒っていないがさっきとは違ったことで怒っているシルク。 いまだに状況が分かっていないンダホ。 全くもってカオスな状況がとてつもなく面白い。 「はぁー。面白かった」 「どういう状況?これ」 「はぁー.....ンダホは完全に巻き込んじゃったから感じだから分からないのもしかたないけど、とりあえず俺とマサイの家にいこっか。シルクわかってるよね?」 「..........」 「わからないって言うのなら、俺が本当にマサイもらっちゃうから」 「やらねーよ」 「ふふっ。よし!ンダホいくよー」 *シルクside モトキとンダホが出ていくとたちまち静かになるリビング。 腕の中にいるマサイを見下ろす。 ほんのり紅く染まった頬が見え、改めて実感する。 俺は 「マサイが好きだ」 自然にこぼれた告白の言葉。同時に心がスッキリしたように感じる。 「..........」 マサイは黙ったまま。 だけど俺は続ける 「ずっと前からマサイのことが好きだった。だけど自信なくて男同士だし、気持ちわりぃって思われたらたぶん、ショックでしばらく立ち直れそうにないと思ったから、伝えれなかった。だけどマサイの気持ちがどうしても知りたくて...ドッキリで確かめようかと思ってたらまさかのモトキにしてやられたよ」 「.....モトキには俺の気持ちバレてたから...ずっと相談もしてたし」 「そっか...さっきはマジでモトキに殺意が沸いたわぁ~」 「俺はビックリした...」 「..........キスされたもんな」 「っ..........うん」 マサイを抱き締める腕に力がはいる。 「マサイ...」 「ん?」 「俺と、付き合ってくれる?」 「...........こんな俺でよければ」 「!マサイ!」 「わっ!ちょっ、苦しっ...」 めでたく俺とマサイの恋は実った。 モトキに感謝だな。 ピロンッ 『グミ1年分(相談された期間)で手をうつ。』 完。
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