第2章:赤穂義士

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第2章:赤穂義士

半兵衛の祖父:奥野将監は赤穂藩主:浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)に仕えた武士であった。 元禄14年3月14日、江戸城松之大廊下(えどじょうまつのだいろうか)にて 浅野内匠頭は高家旗本:吉良上野介(きらこうずけのすけ)を脇差しで 斬りつけ刃傷沙汰を起こした。 浅野と吉良、双方の間には遺恨があったと されているが子細(しさい)は不明である。 この一件は幕府が定めた武家諸法度(ぶけしょはっと)に従い 喧嘩両成敗(けんかりょうせいばい)になるかと思われた。 しかし十分な取り調べが行われずに 浅野内匠頭のみが(さば)きを受ける事になる。 将軍:徳川綱吉は浅野内匠頭に激怒し 即日切腹と赤穂藩の取り潰しを命じたのだ。 江戸城で抜刀(ばっとう)する事は幕府に対する 重大な反逆だと綱吉は考えたのである。 対する吉良上野介はお咎めなしの 無罪となった。
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