序章 秘薬=飛躍?

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あの騒ぎの時 わしらが見たのは あのカメラマンの本牧とか言ったかの 彼が 村人相手に王立ち回りしてるのを と言うよりも 彼は 何かしら武術の達人じゃったのかのぉ? 狂った村人の攻撃を受け止めては弾き 一撃で 頭を そう、さながら 奴等の急所 角を狙っては 倒し続けておったからな 石川宮司の言葉に  鶴見記者は訝りながら「いいえ 聞いたこともないですね 彼が 武術をやってるって。。。。。。」と話している途中で 御影石 己龍 口を挟みます 「それ わかります 俺も 武術はおろか喧嘩だってやったことないのに 狂った発掘隊員の攻撃が物凄く遅く感じられて 逆に自分のパンチやらが プロボクサー以上じゃね?なんて思うほど早くなりました ああ あと 俺 角を狙えって そのぉ 言われました この珠に」と 再び 後ろポケットより 緑色の勾玉みたいなのを取り出す 御影石  それを見た 石川宮司 驚きつつも「なるほど そうだったのですね あなた方が無事だったのは 教授達も あのプレハブの発掘品の中に それと似た勾玉ありませんでしたか?」 「おお そうそう わしが掘り出した物にあったのを。。。大きさはもっと小さかったが いくつか ほれ 久城くん 先程見せていただろう」 「ああ そうだったねえ 確かに似た勾玉らしき物見たねえ」 興奮気味で 石川宮司 続けます 「つまり その御霊様の光を皆 浴びていたので 「摩吽烏」の秘薬の粉「匕ャァーク(飛躍を伸ばす意)」を吸っても 魔物 牛頭 馬頭 烏人に 変貌しなかったのです 」 「ってことは 私達は その御霊を持ってはいませんが?」 「鶴見さん あなた方にお見せした 我が神社の御神宝 御霊様がそうじゃ 偶然 浴びていたのですね」 「えっと ってことは俺も発狂しててもおかしくなかったってことぉ?」 「そうじゃな いやいや 君や 本牧カメラマンは 何か特別な力を開花させたようじゃの 鶴見さんも何か気になることはなかったかな?」 「はい そう言えば 不思議なことに 車を運転してる時 あのプレハブがイメージとして 浮かんだり 村人の群衆や ジープで走り回っている 青森域防衛隊の動きを未然に察知しては あのプレハブにたどり着いたような気もするが。。。。。まさかね」 「ふむ 先読みの力 もしくは 危機を察知する能力が開花したのやも」 「ええ じゃぁ俺は?」 「ふむ 君の場合 相手の動きが遅く感じられたってことのようじゃからな さしずめ 高速移動かの?」 「へえ すげえ 俺ぇ」 「何を言っておる 馬鹿石ぃ それよりもこれからどうするかじゃろうが」と 間宮教授に嗜められて 「と言うことは 本牧さんも何か特別な?」 「そうじゃの まああくまでも 予想じゃがな 何か得たじゃろ そうそう 彼の話が途中じゃったが 村人をノックアウトした後に 狂気の一団と化してる青森域防衛隊員のジープ出現で 武器を携行してるものと対するのは不利と思ったか? 林へと一気に駆け込み あとはわからぬが 」 「で その 青森域防衛隊員達は?」 「そのまま 基地方面へと戻って行ったから カメラマンくんは無事じゃと思うが」 「あのぉ うちの大学教授達は何か能力を得てるンですかね?」と いきなり 言うは やはり 御影石 まったく 空気が読めないと言うか 「うむ 何かしら影響はあると思うが 摩吽烏の匕ャァークも余り吸っておらぬようじゃし それに 御霊石もあまり大きくなかったと言うことは まあ 影響は少ないと思いますよ」 との言葉に 久城教授「なんじゃ わしも超人に成ってるんじゃないのか? 残念じゃの 間宮君」 「馬鹿言わないで下さいよ 久城くん わしら年寄りが力持ってもあまり意味ないじゃろ すぐに息が上がってしまうしのぉ はははははは」
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