秘薬は口に苦し

序章 秘薬＝飛躍？

テレビは続報中

北海道区と東北区を繋ぐ　青函トンネル　そして　北海道行きへのエアーチューブ高速道路　空の便　さらに　エアー高速船も欠航

いや　青函トンネル　エアーチューブ高速道路は　封鎖されていて　青森域と北海道区の繋がりは遮断されていると報道

「専門家筋によりますと　青森域にて何か重大な事故が発生して　青森域防衛隊が一時的に遮断措置をとっているのではないか？と憶測を唱える方もおりますが　日本連区政府の発表までは　青森域の住民の方々　また　他の東北区や北海道区の皆さん　慌てず　政府からの情報以外は　信用なさらずに軽るはずみなデマ等惑わされないように　繰り返します　日本連区政府からの発表をお待ちください」と

アナウンサー自身が　「重大な事故云々」とデマを発するような報道をしていることに気がつかない程　皆動転しているなか

鶴見記者が　「私ジャーナリストとして　青森域防衛隊基地まで真実を見に行かねばなりません　ではこれから　向かいます」と一人で飛び出そうとするのを　石川宮司が止めては「いやいや　きみ一人では行かせられない　青森域防衛隊員達が　各自ミサイル防衛の反対派の住民に襲いかかったのは事実だろう　そして　住民も　あの摩吽烏の匕ャァークにより牛頭馬頭に成って反抗したのも事実じゃろう　きみ一人で行ってもどちらかの餌食になるだけじゃ」

「しかし　報道は真実を伝えなければ。。。。。～‼」

「あのぉ　石川宮司　それに　久城教授　摩吽烏の秘薬だか飛躍だか知らないけど　それ吸ったら　皆　化け物みたくなっちゃうンですか？　なかには　俺らみたいに　無事でなんか能力持っちゃってる者もいるんじゃないのですか？」

と突然尋ねる　御影石　

それを聞き　久城教授「ふむ　それは考えてもみなかったが　やつら匕ャァークは完全なる物ではない可能性か？　いやいや　君ら私達の場合は　御霊石に寄って助かったってだけじゃろうなあ　実際は」

「それじゃあ　なんで御霊石？にそんな力。。抵抗力があるんでしょうか？」今度は　ジャーナリストらしく質問する　鶴見記者

それに対して　石川宮司が「昔じゃな　何時の頃かはわからんが　摩吽烏が台頭してきた時にのぉ　あの御霊石　いやいや　宇宙から隕石が降って来たんじゃよ　その時　摩吽烏のやつら　かなりのダメージを受けて　地へ潜ったとか　わしらはそういう言い伝え聞いてるよぉ」の答え。

「ならば　やはり　御霊石の産出する御室山(おむろやま)近辺の住民はやられてないかも　ああ　それに　カメラマンの本牧さんも無事ですね　こうしてはいられません　やはり御室山方面に続く林道を隈無く探索しないとぉ」と　再び　気が急かされて　すぐにでも出発したい鶴見記者に

間宮教授がついに　助け船を「確かにここで連合区政府の発表待つのも芸がないのぉ　石川宮司　どうじゃろう　うちのヒーロー　鳥の巣仮面いや　天然巣～パーマン　の石ぃを彼女につけて　探索に行かせては？　」

「ええ俺が行くんですかぁ？」とすっとんきょうな声をあげる御影石　己龍

石川宮司も頷き「それしかないかものぉ　じゃが　神社のエアー飛行車で行きなさい　あれならば　危険と成ったら地上十数メートルは飛べるからの」

「あのぉ　俺　エアー飛行免許持ってないですがぁ」

「大丈夫　それならあたし持ってる　じゃあ　早速　行きましょう　石原くん。。。。。じゃない石。。。なんでしたっけ？」

「ってぇ　御影石　己龍です　名前くらい覚えておいてくださいよ　鶴見さん」

なんと　にわか能力を持ってしまった　御影石　己龍　まさかの探索隊に選ばれてしまいました