序章 秘薬=飛躍?

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夕暮れ時 夕日が沈み 辺りに 闇が侵食してきた 時間  御影石青年 手押しの一輪車に 小さなシャベルや 手がり(発掘時使う両刃の鎌)を載せて 移動中 がしん  うわー ああ なんと  一輪車の車輪が 地面の何かに引っ掛かり 転けてしまいました 「痛ぇなあ おいおい なんだぁ 何に引っ掛かったんだ?」と 一輪車を起こしながら 地面にあるものを見ると なにやら  緑色の光が 地面の一部から 光って見えます 「なんじゃ?。。。。。」と思わず 拾う  御影石青年 ピカー いきなり 緑色の輝きが増して 背の高い御影石青年の全身を照らしました。 「おいおい なんだぁ この光ぃ」と輝くものを拾った掌には 不思議な形をした 緑色の石が 胎児のような形をした その石 彼自身 考古学や 歴史に詳しくはないが 「勾玉かぁ?」と思った  その時でした 夕暮れ時  闇が一瞬早く訪れたのか?と思うような 黒い影が 空を 過って なにやら  粉? そう 蝶や蛾の燐粉のようなもの 大きな粉が 降って来ました 「おいおい 今度はなんだよ 」と 今 拾った石をジーンズの後ろポケットにしまい 夕空を見上げた 御影石青年の口の中に  なにやら 苦い薬のようなものが。。。。。どうやら 空から舞ってくる粉のようだが。。。。。 「ケェ なんだぁ 苦ぇなぁ 」 ペッぺっと 吐き出す。。。視界には 竹ノ塚古墳の杜上空から 安立山へと 空を飛ぶ鳥を見かけました が いや  鳥にしては デカイ  鷲や丹頂鶴など 遥かに 凌駕する大きさは  そうです まさに 人間大 大人の人くらいの大きさに見えています 「おいおい 今度は何? 夕暮れ時だっつうのに ハングライダーかぁ?」と目を凝らすや 御影石青年に見えたのは 空飛ぶ人間 翼の生えた人間にしか見えません 「おいおい 西欧のUMA(未確認生物)オウルマン(ふくろう人間)かぁ?」と 彼の好きな UMA など 想像していると  すぐ近くで 異変が起きていました。
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