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御影石青年よりも一足先に 戻った発掘現場作業員たちが
なにやら プレハブ(研究棟)入口前で
倒れこんでいたのが いきなり
すっくと立ち上がって
争い始めたのです
いや はじめは じゃれあってるのかと思っていたのだが
「先輩たちぃ それに峰岸さん 何ふざけてるんですかあぁ?」
ン?
止めに入ろうとした 御影石くん 驚きの表情に
なんと
彼らの表情が真剣そのもの いや 殺気さえ帯びて 殺し合いに発展しそうなのに 御影石青年
力づくで間に 割って入り「何やってるんです 皆さん 落ち着いてくださいぃ」
が そこで 更なる 異変が
リーダー格の峰岸 「お前ぇ 何故 まぐう様に忠誠誓ってないんだぁ ここに異教徒がぁいるぞ 倒せぇ~‼」と
仲間同士で争っていた連中
いやさっきまで一緒に 働いていた仲間たちが
いきなり
御影石に対して 敵意を剥き出しに 飛びかかってきました
ウリャー どりゃー ゴリャー
その時
御影石 気がつきます
彼らの頭上に 二本の角が生えているのに
そして もはや 理性を持った人間ではなく 獣のような野性しか感じられず
咄嗟にその場から 逃げ出そうとした
その時
御影石の頭に 「やつらの角折ればまだ戻せる 早くしろ」と
なんとも不思議な声 居丈高な声が響き
何故か?
御影石 全身に力を感じ
跳躍していました
えっ?
まさか?
と言う距離を飛び越えた 御影石
この角の生えた集団を指揮している 峰岸の眼前に 飛び降りるや
右手で 峰岸の角目掛けて 一閃 パンチを見舞うや
あら不思議?
目にも見えないスピードの右ストレートが 二本の角を叩き折っていました
「何じゃこりゃ? おれ こんなパンチ撃てるンかぁ」
パンチを放った本人さえ驚く 速度の右ストレートは 一瞬にして 自身よりも おそらく喧嘩をしたら強いであろう ガタイの良い峰岸を一発でKOしていました
指揮していたものを失った 他の連中は 何も考えていないのか?
一気に 御影石へと殺到するも
右へ左へ 縦横無尽に もの凄い速度で相手の攻撃をかわす 御影石の 空手撃ちや 蹴り パンチ など 喰らって バタバタと倒れて行きます
皆 角を目掛けた攻撃が決まっているようです
「っつうか 俺ってバトルの天才だったンかぁ?」と思いつつ 最後のひとりを倒すや。。。。
「馬ぁ鹿ぁ お前が天才なわけないだろぅ たまたま 御霊石の光を浴びていたから やつら摩吽烏(まぐう)の粉喰らって能力が開花したのじゃ」
と再び 頭に響く声
普通に聞いていた 御影石。。。。。「ってまぐうって何? っつうか この頭の声誰なんです?」
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