Ⅱ. 夕焼けのブランコ

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翌日そのスタッフに連れられて、 早速メンバーに挨拶に行く。 「Little Braver K 」通称「LBK」 そのグループのメンバーの中で 今回企画に参加するのは サヤカ、ミルカ、ケイカ、エミカ、モモカ、 この5人。 その誰もが皆、 アイドルとして活動しているだけあって 揃いも揃ってかわいらしい。 この中にはおそらく、 以前会ったメンバーもいるはずだが 残念ながら僕の記憶からは消えていた その旨はマネージャーを通じて 彼女たちにも伝えられているそうだ。 そんな配慮のおかげもあって メンバーのみんなに対して 「覚えてません」と言ってしまっても 失礼にあたることはないだろう。 そしてこの5人の他にもサプライズや応援で LBKを卒業したメンバーが登場するのだとか。 早速、挨拶や自己紹介を兼ねて みんなで談笑しながら曲作りの話をする事に。 この作曲のために設けられた部屋には 真ん中に水槽らしき足湯のような場所がある。 それが何のためなのかはよくわからないが おそらく女性がメインの番組なので 癒し効果のような配慮なのだろう。 メンバーたちは一様に素足で足湯に浸かりながら 和気あいあいとした雰囲気。 僕は隣に座ったサヤカと話している。 ショートカットが凛々しい 清潔感溢れる礼儀正しい女性だ。 「この期間はテレビなんかも出れないから大変ですよねー」 「でも別のメンバーがフォローしてくれますし、大丈夫ですよ」 そこでちょっとした事件が。 突然、目の前に置かれていた スマホに着信があり携帯がバイブの振動で 部屋の真ん中にある例の足湯へ落下。 「あー、買ったばかりやのにー」 大声で泣き始めたのは ミルカだ…
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