short story~誕生日の夜に~

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「あいー、藍」 「はい、今行きますから」 俺は早足で明の所に向かう あの日から俺と明の関係は大きく変わった 以前のように高圧的な態度をされることもなくなり、平穏な日々を過ごしている…訳ではない 明は俺が側から離れることを嫌がって、子供のように何度も俺の名前を呼ぶ 「何でしょうか」 「敬語、嫌だ」 「私は執事で、あなたは主です 二人きり以外の時は敬語で話しぁちょっ」 いつの間にか伸びてきた明の手が俺の尻を撫でる 以前のように乱暴なものではないが、過剰な程ボディタッチが多くなった しかし、俺が嫌がる仕草を見せるとすぐに手をとめて悲しそうな顔をする 明とは、あの無理やりされた日から一度もしていない 無理やりされて切れた所はもう良くなったのだが、初めてが痛かったので怖くなってしまう
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