キスはいつも血の味がした

short story~誕生日の夜に~

根本までゆっくりといれると、
「藍っ、全部入った…痛くないか？」
「っ、ぁ」
俺は余裕なく頷く

俺の中に明の形を覚えさせるかのように明は動こうとせず、俺の中に馴染むのを楽しんでいる
俺は苦しさよりも疼きが増して、明を締め付ける

明が接合部を指で撫でると、俺はぎゅと明を締め付ける　
すると、明がいじわるをする子供のように
「藍、どうして欲しいの？」
そう問いかける

「っいっぱい…突いて」
明は俺の言葉に満足したかのようにゆっくりと動き出す
前のようにただ激しく腰を振るのではなく、的確に俺の気持ちいい所を狙ってくる
「んっ、ぁん、あ」

ぐちゅくぱっﾊﾟｯﾂﾝﾊﾟﾝ

突かれる度にさっき出された明の精液が淫乱な音をたてて部屋に響いている

気持ちよすぎて頭がふわふわする

明と目が合うと、俺は自然と微笑んで、
「明っ、好きだよ」
「っ藍」
中に熱い精液が注がれたと同時に俺もいってしまった

二人で抱き合いながら、上がった息を整える