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昨日はあまり眠れなかった
怠い身体をやっとの思いで動かし、服に着替えを始めた「ふわぁー」
大きく欠伸をしながらネクタイを締める
鏡の中の自分を無意識に見つめながら、昨日の出来事を思い出していた
ふと時計を見ると7時を指していた
「あっ、やばい」
俺は急いであの人の部屋に向かう
焦っていたのかノックを忘れ、中に入ると
あの人はすでに起きていた
俺が声をかけようとするのを遮るように
あの人は
「そこの水をとってくれ」
俺は机にあったコップに水をいれ、ベッドにいるあの人に渡す
ビシャッ
「っ…」
あの人に水をかけられた
顔からは水が滴り落ちる
「お前は、時間通りに主人を起こすことも出来ないのか…
父の執事だったのが驚きだ
いや愛人ならしょうがないか」
怒りを抑えながら
「遅れてしまい、すみませんでした
勘違いされているようですが
私は和人様の愛人ではなく執事です
着替えをお持ちします」
その場から逃げるように着替えを取りに行った
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