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確かに以前から依頼はあった
なのに何故わざわざ今日、このタイミングで?
由里からヒロシを紹介してほしいと
突然言われたのがこの日の午後のことだった。
「アタシ急いでんだけど」
「すぐ、だから。会わせてくれるだけでいいんだよ、後は若い二人に任せてってことでね」
「何が『若い二人』よ、ホントにすぐだからね」
「そんなに楽しみ?高村くんと会うの」
「え?…あ、そんなんじゃないよ!アイツ、ほらバカだからさ、またとんでもなく早くお店に行ったりするだろうし…それと」
「美月のこと、まだ気にしてるの?」
「そりゃ…」
「もう、浩子のものにしちゃいなよ、絶対お似合いだもん」
「それができたら…あ、いや、そんな訳ないでしょ!」
こうして由里とヒロシの二人を
無事対面させた浩子は
大急ぎで例のファーストフード店へと向かった。
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