20. 掛け橋

2/7

42人が本棚に入れています
本棚に追加
/317ページ
コウと浩子がすれ違ったあの日から 少し時計の針を巻き戻して… 遡ること数ヶ月前、 時はちょうど新2年生のクラス替えの頃の話 新学期の教室… 「美月…久しぶり」 「浩子!小学校以来?同じクラスなんて」 「元気だった?」 「うん、私はね。浩子は?…あれから?」 「何とか、ね…でも、もう懲り懲りあんなのは。 美月、傷はもういいの?」 「うん、わからないくらいキレイになったよ」 「そっか、それがずっと気になってて…」 「いいんだよ、もう気にしなくても」 「ごめんね、で、美月は何かいいことあった?」 「フツーだったよ、特に出会いとかもないけど」 「気になる人とかは?」 「ふふっ」 「あ、その感じは?」 「いないよ、別に」 「嘘だぁ、絶対誰かいるでしょ?」
/317ページ

最初のコメントを投稿しよう!

42人が本棚に入れています
本棚に追加