20. 掛け橋

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そして、その数日後… 「美月、落ち着いて聞いてっ!」 「どうしたの浩子?そんなに慌てて」 「…あの高村って人、中学は確か浜北だよね? アタシが心当たりのあるヤツだとしたら、相当ヤバいよ」 「え?そんな事ないよ、見た目はあんなだけど 面白いし成績もいいんだよ。いい人だと思うんだけどな」 「え?そうなの?」 「だって去年も同じクラスだったもん、 問題とか起こしたりもしなかったし」 「じゃアタシの知ってるヤツとは違うのかな?」 「多分、人違いだよ」 「そう言えば名前が少し違ってたような…?」 「似た名前の人がいるのかなぁ?」 「確か、何とか村…こう…何とか、だったような?」 「ふふっ、確かに似てるね」 「美月、ちょっとアタシに考えがあるんだけど、 少し様子見させて」 「う、うん…いいよ」 同じ中学に通っていた由里と美月と浩子は こうして久しぶりにクラスメイトとなり 浩子はまた「あの頃」のように ひと波乱起きそうな予兆を感じていた。 そしてその渦中に巻き込まれたのが… 高村コウだった。
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