42人が本棚に入れています
本棚に追加
/317ページ
浩子の素行調査が始まった。
まずはどんなヤツか知っとかないとね
早速来月から近くの席で様子を見てみよう。
確か由里が言ってたけど
誰かに言えば席順を操作してくれるんだっけ?
「由里、席のことって誰に言えばいいの?」
「あ、矢野くんのこと?あの人に頼めばすぐに好きな席にしてくれるよ、どうしたの?浩子」
「ほら、あの例の美月の…」
「浩子も物好きだね、わざわざそんなことのために席を替えてもらうの?」
「そんなんじゃないよ、アタシは美月には…」
「ま、それもいいんじゃない?じゃ矢野くんに聞いてみて」
「あ、そのことなんだけど…由里」
「え?何で私が?自分で言えばいいじゃん」
「だから、アタシが男子とは話したくないの、知ってるでしょ」
「しょうがないな…その代わり」
「その代わり?」
「誰かいい人紹介してよね」
「え?」
「気になる人…いるんだ、私も」
「えーっ!!!」
由里から出たその名前とは…
今度は浩子が驚く番だった。
最初のコメントを投稿しよう!