20. 掛け橋

5/7

42人が本棚に入れています
本棚に追加
/317ページ
浩子の素行調査が始まった。 まずはどんなヤツか知っとかないとね 早速来月から近くの席で様子を見てみよう。 確か由里が言ってたけど 誰かに言えば席順を操作してくれるんだっけ? 「由里、席のことって誰に言えばいいの?」 「あ、矢野くんのこと?あの人に頼めばすぐに好きな席にしてくれるよ、どうしたの?浩子」 「ほら、あの例の美月の…」 「浩子も物好きだね、わざわざそんなことのために席を替えてもらうの?」 「そんなんじゃないよ、アタシは美月には…」 「ま、それもいいんじゃない?じゃ矢野くんに聞いてみて」 「あ、そのことなんだけど…由里」 「え?何で私が?自分で言えばいいじゃん」 「だから、アタシが男子とは話したくないの、知ってるでしょ」 「しょうがないな…その代わり」 「その代わり?」 「誰かいい人紹介してよね」 「え?」 「気になる人…いるんだ、私も」 「えーっ!!!」 由里から出たその名前とは… 今度は浩子が驚く番だった。
/317ページ

最初のコメントを投稿しよう!

42人が本棚に入れています
本棚に追加