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タカムラの早とちり…
アタシがそんな女のわけないでしょ
そんな女なら今こんなに泣いてないよ、
あ、でも
「そんな女」かどうかなんて
アイツが知るわけないか…
でもこれが事実だったんなら笑って許せる…かな?
よかった、嫌われたんじゃなかったんだ…
これでまた少しの間だけでも
今までみたいにいられるのなら。
でも次が最後の「査定」になるのかな。
それまでは…
せめて、それまでは…
「え…でも、何で…こんなに悲しいんだろ…」
再び浩子の瞳からは
大粒の涙がこぼれ落ちた。
本当は早く一言伝えたかった
「アタシは大丈夫だよ、気にしないで」と。
そして明日
明日全部話そう
これまでのことも、これからのことも…
だがしかし、翌日になっても翌々日になっても
コウはクラスに現れなかった。
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