21. 深夜

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タカムラの早とちり… アタシがそんな女のわけないでしょ そんな女なら今こんなに泣いてないよ、 あ、でも 「そんな女」かどうかなんて アイツが知るわけないか… でもこれが事実だったんなら笑って許せる…かな? よかった、嫌われたんじゃなかったんだ… これでまた少しの間だけでも 今までみたいにいられるのなら。 でも次が最後の「査定」になるのかな。 それまでは… せめて、それまでは… 「え…でも、何で…こんなに悲しいんだろ…」 再び浩子の瞳からは 大粒の涙がこぼれ落ちた。 本当は早く一言伝えたかった 「アタシは大丈夫だよ、気にしないで」と。 そして明日 明日全部話そう これまでのことも、これからのことも… だがしかし、翌日になっても翌々日になっても コウはクラスに現れなかった。
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