22. 安堵

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これまで、こんなにも学校に行くのが 憂鬱な日があっただろうか? コウにとって 高校生活の中で一番気の重い朝だった。 浩子との約束をすっぽかしてから 高熱に見舞われ3日間学校を休んだ。 翌日ならまだ謝りやすかった、それが 3日も経過してからではあまりにも気まずい。 「あぁ何であん時、熱なんて出したんだ?」 それでも行かなければ… 浩子の隣の席は今や 僕の指定席となっている訳だし。 もしかしたら浩子は僕と隣なのを嫌がって 席を替えられているかも知れない。 それはそれで切ないものがある… あれやこれや心配しているうちに 教室に着いてしまった。 コウの思いに反して席はそのままで これまでと同じように コウの隣の席には浩子が座っていた。 まだ何一つ解決していないのに 何故か安堵感でいっぱいになった。
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