02. NEXT GIRLS

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塩対応の浩子は僕だけではなく どの男子生徒とも 話している姿を見たことがなかった。 だからと言って クラスの中で浮いている存在なのかと思えば 意外と女子とは楽しそうにしているし 成績もそれなりなので 良くも悪くも目立つタイプではない。 それ故、いくら可愛くても… いや、僕の好みのタイプであっても 性格的に難があるのなら 君子危うきに近寄らずだな、と あまり関わらないようにしていた。 そして浩子の席の近くにはいつも美月がいた。 僕と美月は1年の時から同じクラスだ。 名字が近いので出席番号で整列して並ぶ時は 常に隣だった。 確かに話す機会はそれなりにあったが この1年で美月に対して 特別な感情は全くもって生まれなかった。 明るい性格だったので話しやすかったものの 恋愛に発展しそうな雰囲気は皆無だった。 ただこの1年で見違えるほどに 美月はすっかり可愛くなっていた。
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