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12月になると
街は一斉にクリスマスの雰囲気が漂い始める。
浩子から課せられた僕の「執行猶予」が
解除される日はもうすぐだった。
あれからも浩子とは相変わらずで
特に何か発展したわけでもないが
これまでと同じような距離感は保たれ
1ヶ月前の「事件」などお互い忘れつつあった。
そんな穏やかな日々が続いていたある日
僕は掃除当番が美月と同じになった。
1年の頃から同じクラスだったにも関わらず
そんなに話した事がなかった美月
何故かはわからない。
こう言うおとなしい感じの女子とは
共通の話題でもない限り
なかなか間が持たないと言うのもあるのだが
とにかく不思議と接点はほとんどなかった。
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