23. 12月…街は

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12月になると 街は一斉にクリスマスの雰囲気が漂い始める。 浩子から課せられた僕の「執行猶予」が 解除される日はもうすぐだった。 あれからも浩子とは相変わらずで 特に何か発展したわけでもないが これまでと同じような距離感は保たれ 1ヶ月前の「事件」などお互い忘れつつあった。 そんな穏やかな日々が続いていたある日 僕は掃除当番が美月と同じになった。 1年の頃から同じクラスだったにも関わらず そんなに話した事がなかった美月 何故かはわからない。 こう言うおとなしい感じの女子とは 共通の話題でもない限り なかなか間が持たないと言うのもあるのだが とにかく不思議と接点はほとんどなかった。
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