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「な、何で、こいつがこんなとこに…」
「随分な言い草だな、感動の再会じゃねえか。
忘れたわけじゃねえだろうな?元カレの顔をよ」
「だ、誰が、お前なんかの彼女なわけないでしょ…甲斐、何でこんなとこに…」
「おいおい、忘れてもらっちゃ困るぜ、あの時俺は助けてやったんだぜ、告白してたバカな野郎から、お前をよ」
「だからって付き合うなんて一言も言ってないのに、勝手に彼氏面して挙げ句に…」
「恩ってのはよ、返してもらわなくちゃいけないんだぜ。俺はお前を助けた、だからその恩は返してもらわないとな」
「アタシの友達にあんなひどいこと…したくせに」
「しょうがねぇだろ、あれは『事故』だからよ…生きてりゃそんなこともあるさ」
「クソ野郎…もう二度と現れないで!」
「そう言うわけにはいかねぇな。俺は今独り身でよ、お前とよりを戻そうと思ってたんだ」
「バカなこと言わないでよ!だれがお前なんか…顔も見たくない!」
「そんなこと言っていいのかな?俺には今、強い味方がいるんだぜ?」
「強い味方?何のこと?」
「有能な参謀だ…コイツだよ」
甲斐の後ろから現れたのは…
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