05. 距離感

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あの日以来、浩子とは 1日に一度は会話するようになった。 それは挨拶程度の とりとめもない内容だったが クラスの男子がほとんど話したことのない 浩子と話すことで 僕は何となく クラス内で彼女の理解者になっている、 そのように錯覚していたのかも知れない。 とは言え、クラスメイトからは 誰からも何も言われることはなかった。 クラスで噂になるほど まだ僕は浩子とそこまで打ち解けてなかったし 目立つほどの会話をしていなかったからだ。 そんな中、恒例の席替えの時期が来た。 この時、僕は思った このまま浩子と席が離れたらどうなるのだろう、と。
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