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中腰になっていた僕は慌てて再び席についた。
「さっきは助かった…よ、ありがと」
「ギリギリ、セーフだったね、よかった」
「…あんたってさ」
「何?」
「ちょっと、いいヤツだよね」
「そう?…『ちょっと』…だけ?」
「でも…ありがと」
「あ…うん、ま、これからもこう言う時はさ…」
「よろしくね」
「お互いに」
「アタシはやだ」
「冷たいなぁ」
「ふふふ」
この休憩時間で初めて
浩子と長めに話をする事ができた。
確かにこれまで何度か話したことはあったが
こんなに気さくな感じではなかった。
僕は周りの視線が気になり
辺りをきょろきょろと見渡したが
この様子に気づいた人は
皆無だった…はずだ。
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