08. 発覚

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翌日、クラスで誰かに何か言われるのでは?と 冷や冷やしながら教室に入ったが 昨日の事は誰にも知られていなかったらしく 少し安心した。 昨日、浩子が何故 あの鉄橋の向こうへ僕が行くことを拒んだのか? それだけが気になってはいたが それは僕にとっては些細なことだった。 おそらくあの辺りは 幼なじみの家が多く点在しているから 誰かに見つかるのを気にしただけ、 だったのだろうと 僕の中で勝手に結論づけていた。 そして翌日も 浩子はこれまで通りだった。 逆にいつもと同じ対応だったことに安心した。
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