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天気がよかったからか、この日僕たちは
ベランダで会話をしていた。
男子も女子も関係なく数人で
のんびり外を眺めながら。
「あ!」
由里が大きな声を上げた。
ベランダの脇に何かが貼りついていた。
近寄って確認するとそれは
1匹のかたつむりだった。
「また随分季節外れな…」
「生きてる?」
由里が怪訝そうな顔で覗き込む。
「多分ね、乾燥してる時期はこうやって雨を待ってるんだろうね」
「化石みたい」
「持って帰る?」
「きゃー!」
僕と由里がふざけているその隣で
浩子と美月が話していた。
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