12. 約束

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浩子を家の前で見送った後 僕は美月を送っていくことになった。 帰り道、意外と話は弾んだ。 「あんまり話したことなかったなあ、去年も同じクラスだったのに」 「そうだね、今年になってからだよね」 「何だろう?」 「何が?」 「去年と今年の違いって」 「わかんないよね」 「考えない方がいい、か」 「そうだよ、気にすることないよ…あ、そうだ 高村くん?」 「何?」 「高村くんは…どう思ってるの?浩子のこと」 「どう、って…まんまだよ。振り回されてる、そんなに考えたことないな」 「…ねえ、好きなの?」 美月からの突然のストレートな質問に 僕は一瞬、返事に詰まった。
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