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美月にしろ浩子にしろ
何かしら意図があっての行動だろう。
言い換えれば
何気ないサインや合図に気づかない僕が
どれだけ愚鈍なのだ、と言うことになる。
「で?いつやんの?」
「何を?」
「ライブ」
「来てくれる?」
「わかんない」
「クリスマスくらいに出来たらいいかな」
「美月には話したの?」
「あ、昨日の帰り道でちょっとその話を」
「アタシよりも先に?」
「そうだけど」
「ふ~ん」
その時、何故か一瞬
浩子の表情が曇った気がした。
結局この日、これ以降僕たちは会話がなかった。
特に気まずい雰囲気になったわけではないが
どことなく浩子から話しかけづらい空気が
漂っていた。
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