13. レジスタンス

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それよりも気になったのは 何故昨日、美月は 浩子の話をしながら泣いたのだろう? そしてあの「約束」の件 この二つの事項を浩子に聞くのは タブーなんだろうなと さすがの僕でもそれくらいはわかった。 何も知らないと言うことは幸せなようで それでいて切ないことでもあった。 こうして少し複雑な気持ちで数日が過ぎた。 浩子ともあの日の会話以降 何だかぎこちない雰囲気になっていた。 何かきっかけがほしかった そんなある日 珍しく浩子が笑顔でこう切り出した。 「アタシ、来月誕生日なんだ」
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