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それよりも気になったのは
何故昨日、美月は
浩子の話をしながら泣いたのだろう?
そしてあの「約束」の件
この二つの事項を浩子に聞くのは
タブーなんだろうなと
さすがの僕でもそれくらいはわかった。
何も知らないと言うことは幸せなようで
それでいて切ないことでもあった。
こうして少し複雑な気持ちで数日が過ぎた。
浩子ともあの日の会話以降
何だかぎこちない雰囲気になっていた。
何かきっかけがほしかった
そんなある日
珍しく浩子が笑顔でこう切り出した。
「アタシ、来月誕生日なんだ」
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