14. 過信

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いつから、なんだろう? こんな感情を持つようになったのは。 数ヶ月前までは 浩子と席が隣だろうと後ろだろうと 話す機会なんてなかったし 話そうとも思わなかった。 それが今ではこんなにも親しくなっている 実際、未だに浩子と親しく話している男子を 他に見たことがない。 それが何故か僕には嬉しく思えていた。 そんな自分を過信していたのかも知れない。 おそらく浩子は僕だから、ではないのだろう たまたまそこに、隣の席に居合わせたのが 僕だっただけ、なんだと そう思うようにしていなければ 自分の思惑が外れた時のショックが大きい。
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