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僕は浩子に聞いてみた。
「明日…」
「え?」
「あん時のお店でいい?」
「ハンバーガー?」
「何でわかったの?『あん時』だけで」
「そりゃわかるよ」
「ふ~ん」
「だって…安いもん、あのお店なら。
でしょ?」
「金欠、半端ないんだよ」
「ふっ」
「鼻で笑ったな」
「いいよ、出してあげる、お金」
「いやいやそれは無しだろ、せっかくの誕生日なのに」
「気にしなくていいって」
「ってことは…」
「ことは?」
「そっか、へへへ」
「何?気持ち悪い」
「いや、何でもない、じゃ明日」
「明日ね」
今回は僕の誕生日のようなことはなく
浩子と二人だ。
だからこそ
つい態度と表情に出てしまった。
浩子のツッコミ通り
僕はとてつもなくニヤニヤしていたことだろう。
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