17. 失意

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浩子の誕生日当日 僕はかなり浮かれていたはずだ。 何だかそわそわして授業も手につかず 今日は何を話そうか? そんな事ばかり考えていた。 「英語!ちょっと、英語のノート貸して!」 「また?」 「早く!休憩時間終わる!」 隣の席の浩子は相変わらず こんな感じだったけど。 今回も教室を出るまでは別行動で現地集合だ。 既にこの状況をいぶかしがっている クラスメイトもいるようだが 僕たちは決して付き合っている訳ではないし 浩子の性格的にこの曖昧な状況を 悟られたくないだろうと思ったからだ。 授業が終わり 僕ははやる気持ちを抑えきれずに 慌てて駐輪場へ駆け出した。 教室に浩子の姿はなかったので まだのんびり準備でもしているのだろうと 勝手に思い込んでいた。 大急ぎで待ち合わせ場所へ向かおうとした そんな僕の視線の先、校門のあたり 飛び込んだ来た光景を見た その時 一瞬、息を飲んだ…
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