18. 早計

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約束の時間からもう3時間が過ぎていた。 当然ながらそこに浩子の姿はなく 僕はうなだれて家路に向かったが どうしても家に帰る気にはなれなかったので またさっきの場所へ戻っていった。 いつしか雨が降り始めた。 傘なんてなかったけど もうそんなのはどうでもよかった。 ふと我に返ったら、自分の部屋に戻っていた。 ずぶ濡れの制服のまま横になると そのまま眠ってしまい 夜中にとんでもない悪寒がして目が覚めた。 これも浩子をすっぽかした罰なんだろう、 そう思いながらそのまま意識を失った。 次に目覚めた時、 まず視界に入ったのが真っ白な天井だった 気づけば僕は 病院のベッドの上で点滴を受けていた。 「世話の焼ける子やなぁ、ほんまに」 隣には母親が座っていた。 浩子の件であまりのショックだったからか 雨に打たれて濡れたまま寝たからか 僕はとんでもない高熱に冒されて 病院に運ばれていたらしい。
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