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第2話〈有給〉
「3日間かぁ…」
思ったより休みの日程が取れた僕は、この3日間何をしようかと考えていた。
行きたかったパンケーキのお店に行く?それともカラオケ?はたまたどこか遠くまで行ってみる?
「う〜〜〜〜ん…」
あ
「そーだ。」
そうだよ、そうだそうだ!こうすればいいじゃん!どこに行くかなんて決まってたようなもんじゃん!!
おもむろにキャリーバッグを取り出して2泊分のお泊まりセットを詰め込む。
ボクが悩む必要なんてなかったんだ!目的があった!
「うん。この日にち…丸かぶり!!」
ついついカレンダーを見てはニヤついてしまう。
懐かしいなぁ!
またアイツらに会えるんだ……!
元気にしてるかなぁ?彼女とか出来てるかなぁ?
「ふふふ!」
思わず笑みが零れた。
そう。この3日間のスケジュール、高校時代の旧友が地元に帰ると宣言していた日にちと被っているのである。
「突然行って驚かせてやろ〜!」
大人気なくも、ちょっとしたドッキリを仕掛けようと心に決めた夜だった。
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